お笑いコンビ「ラーメンズ」の伝説的コント「日本語学校イタリア篇」が、思いもよらないきっかけで再び注目を集めています。
2024年11月14日、ポーランドのゲーム開発スタジオが発表した新作レースゲーム「JDM: Japanese Drift Master」の舞台が、架空の「群玉県」と設定されていることが判明しました。
この「群玉県」という名称から、多くの日本人が20年以上前の「ヒョギフ大統領」や「オオグンタマの貴重な産卵シーン」といったフレーズを思い出し、SNS上で大きな話題となっています。
本記事では、海外ゲームの発表をきっかけに再び脚光を浴びた伝説のコントの魅力と、それが令和の時代に再びバズった経緯について詳しくお伝えします。
- ポーランド製レースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』の舞台が架空の「群玉県」に設定され、日本で話題に
- 「群玉県」という名称から、ラーメンズの名作コント「日本語学校イタリア篇」が20年以上の時を経て再注目される
- 2000年代にネットスラング化した「ヒョギフ大統領」「オオグンタマの貴重な産卵シーン」が令和の時代に再びトレンド入り
- 海外ゲームの舞台設定が、平成時代のお笑いコントを蘇らせるという予想外の展開に
ヒョギフ大統領が令和でトレンド入り!その理由は?
令和の時代になっても、懐かしの「ヒョギフ大統領」がX(旧Twitter)のトレンドに入るという意外な現象が起こりました。
2024年11月14日、ポーランド製のカーレースゲーム「JDM: Japanese Drift Master」の発売が発表され、その舞台が架空の県「群玉県」であることが判明したのです。
この「群玉県」というワードに、多くの人がお笑いコンビ「ラーメンズ」の人気コント「日本語学校イタリア篇」を思い出しました。
群馬県と埼玉県を組み合わせた「グンタマ」、そこから派生した「オオグンタマの貴重な産卵シーン」というフレーズが、一気にX上で話題になったのです。
なぜ、令和の時代にこのようなブームが巻き起こったのでしょうか?
本記事では、その背景や理由について詳しく解説していきます。
海外ゲーム『JDM』の舞台「群玉県」に驚きの声
Gaming Factoryが開発中の『JDM: Japanese Drift Master』は、日本の田舎町を舞台にしたオープンワールド型のカーレースゲームです。
2024年11月14日、IGN Japanが2025年春の配信を報じると同時に、ゲーム内に登場する架空の県が「群玉県」であることを明かしました。
ポーランド製レースゲームの全貌
『JDM: Japanese Drift Master』は、ポーランドのゲーム開発スタジオGaming Factoryが手がける作品です。
250キロ以上におよぶ広大なオープンワールドが舞台となっており、プレイヤーは日本の田舎町や都会を自由に走り回ることができます。
ゲームのモチーフとなっているのは、漫画「頭文字D」に代表されるような”走り屋”の世界観です。
リアルな日本の風景を再現しつつ、ドリフト走行を楽しめるレースゲームとなっています。
群玉県に込められた日本への愛
『JDM』の舞台となる架空の県が「群玉県」と判明したことで、日本のファンの間で大きな話題となりました。
群馬県をモチーフにした県名からは、開発スタジオの日本文化への深い理解と愛が感じられます。
ゲーム内では、群馬県を思わせるのどかな田舎町や、関東の峠道を彷彿とさせるコースが登場するとのこと。
東京を模した都会のステージも用意されており、日本のさまざまな表情を1つのゲームの中で体験できる、まさに日本の縮図とも言える内容になっています。
あの伝説のコント「日本語学校イタリア篇」を振り返る(動画)
動画はこちら
https://www.nicovideo.jp/watch/sm17268883
ここで、「群玉県」の名前に反応した多くの日本人が思い出した、お笑いコンビ「ラーメンズ」のコント「日本語学校イタリア篇」について振り返ってみましょう。
このコントは、2001年1月にNHKのお笑い番組「爆笑オンエアバトル」で初めて放送されました。
千葉!滋賀!佐賀!の衝撃
コントの設定は、イタリア人を対象とした日本語学校です。
講師役の小林賢太郎さんが、イタリア語なまりで日本の都道府県名を次々と読み上げていきます。
「茨城」を「いばぁらきぃぃぃ」と発音したり、「千葉!滋賀!佐賀!」と小気味よく連呼したりと、小林さんの奇抜な都道府県読みっぷりに、多くの視聴者が衝撃を受けました。
都道府県を混ぜ合わせた奇想天外な世界
都道府県名を読み上げるだけでも十分インパクトのあるこのコントですが、さらに後半では都道府県名を合体させる「都道府県合体遊び」が始まります。
京都と奈良で「キョナラ」、群馬と埼玉で「グンタマ」、兵庫と岐阜で「ヒョギフ」など、次々とカオスな合体都道府県が誕生。
そこから「オオグンタマの貴重な産卵シーン」「ヒョギフ大統領」といった意味不明な造語も飛び出します。
もはや日本語教育とは全く関係のない、シュールな言葉遊びの世界へと突入していくこのコントに、多くの視聴者が魅了されました。
2000年代ネット文化を席巻した理由①②③
「日本語学校イタリア篇」は、放送当時から大きな話題となりましたが、それだけでは「ヒョギフ大統領」が20年以上もの間語り継がれる理由としては不十分です。
このコントが2000年代のインターネット上で絶大な人気を誇った理由について見ていきましょう。
フラッシュ動画化で広がった人気
「日本語学校イタリア篇」は、放送から間もなくインターネット上でフラッシュ動画化されました。
コントの音声をそのまま使用し、2ちゃんねるなどで使われていたAAキャラクターを登場させたこの動画は、まさに当時のネット文化の象徴とも言えるものでした。
独特な言い回しがネットスラングに
「オオグンタマの貴重な産卵シーン」「ヒョギフ大統領」など、コント内で登場する独特な言い回しの数々は、瞬く間にネットスラングとして定着しました。
特に「〇〇の貴重な産卵シーン」という表現は、当時のインターネット上で大流行。
「ありえない場面に遭遇した時の驚き」を表現するフレーズとして、多くのネットユーザーに使用されました。
20年以上語り継がれる魅力
放送から20年以上が経過した現在でも、「日本語学校イタリア編」の人気が衰えることはありません。
YouTubeなどの動画サイトでは、オリジナルのコント動画や、ファンによる再現動画などが数多く投稿され、今なお多くの再生回数を記録しています。
また、他の芸人やタレントがこのコントのフレーズをネタとして使用することも珍しくありません。
「千葉!滋賀!佐賀!」の掛け声は、いまだにお笑い番組などで度々登場します。
ファンの熱い反応に見る「オオグンタマ」の影響力
「JDM: Japanese Drift Master」の発表を受けて、Xでは「オオグンタマ」関連のワードが次々とトレンド入り。
「ヒョギフ大統領」や「貴重な産卵シーン」などのワードは、オリジナル放送から20年以上が経過した今でも、多くの人々の記憶に刻み込まれていることが証明されました。
- ネットミームの影響力: 「オオグンタマ」や「ヒョギフ大統領」といったワードは、放送当時からネットミームとして定着。20年以上経った今でも、多くのインターネットユーザーに親しまれています。
- 世代を超えた人気: オリジナル放送を知る30〜40代だけでなく、当時まだ生まれていなかった10〜20代のファンも多数。親から子へと受け継がれる、まさに「国民的コント」と言えるでしょう。
- 新旧ファンの交流: 今回のトレンド入りをきっかけに、昔からのファンと、初めてこのコントを知った人々との交流も生まれています。時代を超えて愛される作品の力を感じずにはいられません。
海外ゲームの発表というきっかけで再び脚光を浴びた「日本語学校イタリア篇」。
その人気の根強さと、日本のお笑い文化への影響力の大きさを、改めて実感させられる出来事となりました。
意図せず実現?ゲーム内の「群玉県」設定
最後に、『JDM: Japanese Drift Master』における「群玉県」設定について、補足しておきましょう。
前述の通り、この架空の県名は、「日本語学校イタリア篇」で登場した「グンタマ」を彷彿とさせるものでした。
しかし、開発元のGaming Factoryは、果たしてこの設定をどこまで意識していたのでしょうか。
「頭文字D」から着想を得た世界観
『JDM』の世界観は、いわゆる“走り屋”の物語を描いた漫画「頭文字D」がモチーフになっています。
舞台となる群馬県を「群玉県」に変更したのも、「頭文字D」へのオマージュだと考えるのが自然でしょう。
ポーランドのスタジオであるGaming Factoryが、日本の地方の漫画からインスピレーションを得ていることからも、日本文化への造詣の深さがうかがえます。
一方で、「群馬」と「埼玉」を合体させた「グンタマ」のニュアンスを意図的に狙ったかどうかは定かではありません。
日本の原風景を再現した250km超の広大なマップ
『JDM: Japanese Drift Master』の最大の特徴は、なんと言っても250km以上にも及ぶ広大なオープンワールドマップでしょう。
群玉県をモチーフにした、この架空の舞台には、日本の多様な景観が再現されています。
のどかな田舎町や、頭文字Dでおなじみの峠道、そして東京を思わせる都会の街並みなど、日本の原風景とも言えるロケーションが、美しいグラフィックで表現されているのです。
「群玉県」という舞台設定は、ラーメンズのネタを意識したものではないかもしれません。
しかし、その名前が多くの日本人の記憶を呼び覚まし、昔懐かしいお笑いブームを巻き起こしたことは確かです。
令和の時代に、平成のネットミームが再び脚光を浴びる。
そんな予想だにしない出来事を私たちに提供してくれたのが、他ならぬこのポーランド発のカーレースゲームだったのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まとめ:ラーメンズの伝説的コントが海外ゲームで復活について
- 2024年11月14日に新作レースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』が発表
- ゲームの舞台が架空の「群玉県」と判明し、SNSで大きな話題に
- ポーランドのGaming Factoryが開発を手掛ける本格的なドリフトゲーム
- 250キロ以上におよぶ広大なオープンワールドを実現
- 「群玉県」の名称からラーメンズの伝説的コントが想起される
- 2001年1月放送の「日本語学校イタリア篇」が原点
- 「千葉!滋賀!佐賀!」など独特の都道府県読みが人気に
- フラッシュ動画化によってネット文化としても定着
- 「オオグンタマの貴重な産卵シーン」がネットスラング化
- 「ヒョギフ大統領」など独特なフレーズが20年以上語り継がれる
- 世代を超えて親しまれる国民的コントとしての地位を確立
- 令和の時代に平成のネットミームが再び脚光を浴びる意外な展開に